日本の文化にギャンブルは欠かせない?

ギリシャやローマの街頭で行われていたサイコロを使った賭け事や、中国のカードゲームなど、ギャンブルは人類の歴史上最も古いからある娯楽の一つです。しかし日本でのギャンブルは、この100年間法律で禁止されています。というのは実の所、海外から見た場合の認識であって、必ずしも事実ではありません。日本の社会では、ギャンブルは長い間タブーとされており、1907年以降、カジノを含むほとんどのギャンブルは禁止されてきました。しかし日本には、パチンコ・宝くじを筆頭に、数多くの合法的なギャンブルが存在するのです。

国際的なカジノ・ツーリズムの重要性に対する理解度が高まっていることや、新型コロナウイルスの影響によりオンライン・エンターテイメントに文化がシフトしていることから、日本は100年来のギャンブル規制改革に前向きになり始めたのかもしれません。

ここからは、日本の賭博文化の概要をご説明します。

カジノは20世紀初頭に刑法で禁止されていたため、日本ではあまり知られていません。依存症対策として、スロットやポーカーなどのテーブルゲームを含むカジノ賭博が違法となったのです。しかし、宝くじ、パチンコ、一部のスポーツ賭博は例外で、競馬、競輪、競艇、オートバイ、サッカー(政府が運営するものに限る)への賭けが認められています。

カジノは禁止されていましたが、その代わりに独自のギャンブル文化が発展し、今ではパチンコが「日本人の余暇時間のほぼ半分」を占めるまでになっています。日本では、ギャンブルを合法化するための取り組みが何年にもわたって行われており、規制は徐々に緩和されています。日本政府は2016年に「統合型リゾート(IR)推進法」、2018年に「IR実施法」を成立させ、認可を受けた企業に実店舗型カジノの運営を認めることにしました。

パチンコ文化

日本でカジノゲームに最も近いパチンコは、ピンボール式のスロットマシンゲームで、多くの日本人が夢中になっています。日本にはパチンコの専門店があり、2018年には全国で2000億円の売上がありました。パチンコパーラーはカジノというよりも「ゲームセンター」に近く、勝っても客に現金を渡さないことで刑法に触れるのを回避しています。その代わり、景品と引き換えるためのクーポンを受け取ることができます。

パチンコ店が現金を支払わない限り違法ではなく、ギャンブルとは見なされません。パチンコは100年以上にわたって日本で親しまれてきましたが、若い世代がスマートフォンゲームやインターネットギャンブルなどの代替的な娯楽にシフトしているため、業界の収益は実際には減少しており、ピーク時から比べると約半分に落ち込んでいます。

統合型リゾートの登場

カジノは過去100年間で日本には定着しませんでしたが、統合型リゾートの台頭により、今後は日本の観光文化の要になると考えられています。統合型リゾートというのは、ホテル・カジノ、プール、エンターテイメントショー、ショッピングモール、高級レストラン、テーマパークなどがまとまった観光リゾートのことです。

統合型リゾートに関する法律は2016年と2018年に制定され、最初の統合型リゾートは2025年の大阪万博に合わせてオープンする見込みです。

では、なぜ日本は1世紀以上も経ってから法律を改正したのでしょうか?

実店舗型のカジノを支持する主な理由は、観光収入の増加が見込めるためです(2019年、マカオのギャンブル産業は371億ドルの収益をギャンブルゲームから得ています)。日本で最初のIRの建設を予定しているのはMGMリゾーツで、2025年までに大阪にオープンする予定です。政府は”責任あるギャンブル”の実現のために本腰を入れており、日本国内在住者の入場を月に10回までに制限したり、現地で入場料を徴収したりするなど、世界で最も厳しい規制を公約に掲げています。

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